後遺障害とは?

ただでさえ予想もしなかった交通事故に遭遇しショックをうけておられる被害者の皆様に後遺障害のお話をすることには大変心苦しいのですが、現実としては誰の 身にも起こりうるものなのです。かつ交通事故の賠償の世界では決して珍しいものではありません。
「後遺障害」とは自動車事故により受傷した被害者が医師による必要な治療を終了してもそれ以上の医学的な回復が認められない状態(症状固定)に至った時点での精神的または肉体的なき損状態のことで傷害と後遺障害との間に相当因果関係か認められ、かつ、その存在が医学的に認められる症状であり、自賠法施行令別表の後遺障害等級表、または備考6の規定に該当するものといわれています。

医師から「後遺障害」が有ると言われた場合でも冷静に対応することが大切です。必要な事柄は次のとおりです。

後遺障害認定の手続き(事前認定)をとり、約1ヶ月から2カ月経過すると保険会社等から後遺障害認定結果の連絡が有ります。この時点で注意しなければならないのは次の事項です。

後遺障害認定等級とは?

自賠法施行令別表には1級から14級までの後遺障害が規定され、それぞれの保険金額、労働能力喪失率が定められています。

後遺障害別等級表・労働能力喪失率

別表第1
等級 介護を要する後遺障害 保険金額 労働能力喪失率
第1級
1.
神経系統の機能又は精神に著しい障害を残し、常に介護を要するもの
2.
胸腹部臓器の機能に著しい障害を残し、常に介護を要するもの
4,000万円 100/100
第2級
1.
神経系統の機能又は精神に著しい障害を残し、随時介護を要するもの
2.
胸腹部臓器の機能に著しい障害を残し、随時介護を要するもの
3,000万円 100/100
別表第2
等級 後遺障害 保険金額 労働能力喪失率
第1級
1.
両眼が失明したもの
2.
咀嚼及び言語の機能を廃したもの
3.
両上肢をひじ関節以上で失ったもの
4.
両上肢の用を全廃したもの
5.
両下肢をひざ関節以上で失ったもの
6.
両下肢の用を全廃したもの
3,000万円 100/100
第2級
1.
眼が失明し、他眼の視力が0.02以下になったもの
2.
両眼の視力が0.02以下になったもの
3.
両上肢を手関節以上で失ったもの
4.
両下肢を足関節以上で失ったもの
2,590万円 100/100
第3級
1.
1眼が失明し、他眼の視力が0.02以下になったもの
2.
咀嚼又は言の機能を廃したもの
3.
神経系統の機能又は精神に著しい障害を残し、終身労務に服することができないもの
4.
胸腹部臓器の機能に著しい障害を残し、終身労務に服することができないもの
5.
両手の手指の前部を失ったもの
2,219万円 100/100
第4級
1.
両眼の視力が0.06以下になったもの
2.
咀嚼及び言語の機能に著しい障害を残すもの
3.
両耳の聴力を全く失ったもの
4.
1上肢をひじ関節以上で失ったもの
5.
1下肢をひざ関節以上で失ったもの
6.
両手の手指の全部の用を廃したもの
7.
両足をリスフラン関節以上で失ったもの
1,889万円 92/100
第5級
1.
1眼が失明し、他眼の視力が0.1以下になったもの
2.
神経系統の機能又は精神に著しい障害を残し、特に軽易な労務以外の労務に服することができないもの
3.
胸腹部臓器の機能に著しい障害を残し、特に軽易な労務以外の労務に服することができないもの
4.
1上肢を手関節以上で失ったもの
5.
1下肢を足関節以上で失ったもの
6.
1上肢の用を全廃したもの
7.
1下肢の用を全廃したもの
8.
両足の足指の全部を失ったもの
1,574万円 79/100
第6級
1.
両眼の視力が0.1以下になったもの
2.
咀嚼又は言語の機能に著しい障害を残すもの
3.
両耳の聴力が耳に接しなければ大声を解することができない程度になったもの
4.
1耳の聴力を全く失い、他耳の聴力が40センチメートル以上の距離では普通の話声を解することができない程度になったもの
5.
脊柱に著しい変形又は運動障害を残すもの
6.
1上肢の3大関節中の2関節の用を廃したもの
7.
1下肢の3大関節中の2関節の用を廃したもの
8.
1手の5の手指又は親指を含み4の手指を失ったもの
1,296万円 67/100
第7級
1.
1眼が失明し、他眼の視力が0.6以下になったもの
2.
両耳の聴力が40センチメートル以上の距離では普通の話し声を解することができない程度になったもの
3.
1耳の聴力を全く失い、他耳の聴力が1メートル以上の距離では普通の話声を解することができない程度になったもの
4.
神経系統の機能又は精神に障害を残し、軽易な労務以外の労務に服することができないもの
5.
胸腹部臓器の機能に障害を残し、軽易な労務以外の労務に服することができないもの
6.
1手のおや指を含み3の手指を失ったもの又はおや指以外の4の手指を失ったもの
7.
1手の5の手指又はおや指を含み4の手指の用を廃したもの
8.
1足をリスフラン関節以上で失ったもの
9.
1上肢に偽関節を残し、著しい運動障害を残すもの
10.
1下肢に偽関節を残し、著しい運動障害を残すもの
11.
両足の足指の全部の用を廃したもの
12.
女子の外貌に著しい醜状を残すもの
13.
両側の睾丸を失ったもの
1,051万円 56/100
第8級
1.
1眼が失明し又は1眼の視力が0.02以下になったもの
2.
脊柱に運動障害をのこすもの
3.
1手の親指を含み2の手指を失ったもの又は親指以外の3の手指を失ったもの
4.
1手の親指を含み3の手指の用を廃したもの又は親指以外の4の手指の用を廃したもの
5.
1下肢を5センチメートル以上短縮したもの
6.
1上肢の3大関節中の1関節の用を廃したもの
7.
1下肢の3大関節中の1関節の用を廃したもの
8.
1上肢に偽関節を残すもの
9.
1下肢に偽関節を残すもの
10.
1足の足指の全部を失ったもの
819万円 56/100
第9級
1.
両眼の視力が0.6以下になったもの
2.
1眼の視力が0.06以下になったもの
3.
両眼に半盲症、視界狭窄または視野変状を残すもの
4.
両眼のまぶたに著しい欠損を残すもの
5.
鼻を欠損し、その機能に著しい障害を残すもの
6.
咀嚼及び言語の機能に障害を残すもの
7.
両耳の聴力が1メートル以上の距離では普通の話し声を解することができない程度になったもの
8.
1耳の聴力が耳に接しなければ大声を解することができない程度になり、他耳の聴力が1メートル以上の距離では普通の話し声を解することが困難である程度になったもの
9.
1耳の聴力を全く失ったもの
10.
神経系統の機能又は精神に障害を残し、服することができる労務が相当な程度に制限されるもの
11.
胸腹部臓器の機能に障害を残し、服することができる労務が相当な程度に制限されるもの
12.
1手の親指又は親指以外の2の手指を失ったもの
13.
1手の親指を含み2の手指の用を廃したもの又は親指以外の3の手指の用を廃したもの
14.
1足の第1の足指を含み2以上の足指を失ったもの
15.
1足の足指の全部の用を廃したもの
16.
生殖器に著しい障害を残すもの
616万円 35/100
第10級
1.
1眼の視力が0.1以下になったもの
2.
正面を見た場合に複視の症状を残すもの
3.
咀嚼又ぱ言語の機能に障害を残すもの
4.
14歯以上に対し歯科補綴を加えたもの
5.
両耳の聴力が1メートル以上の距離では普通の話し声を解することが困難である程度になったもの
6.
1耳の聴力が耳に接しなければ大声を解することができない程度になったもの
7.
1手の親指又は親指以外の2の手指の用を廃したもの
8.
1下肢を3センチメートル以上短縮したもの
9.
1足の第1の足指又は他の4の足指を失ったもの
10.
1上肢の3大関節中の1間接の機能に著しい障害を残すもの
11.
1下肢の3大関節中の1関節に著しい障害を残すもの
461万円 27/100
第11級
1.
両眼の眼球に著しい調節機能障害又は運動障害を残すもの
2.
両眼のまぶたに著しい運動障害を残すもの
3.
1眼のまぶたに著しい欠損を残すもの
4.
10歯以上に対し歯科補綴を加えたもの
5.
両耳の聴力が1メートル以上の距離では小声を解することができない程度になったもの
6.
1耳の聴力が40センチメートル以上の距離では普通の話し声を解することができない程度になったもの
7.
脊柱に変形を残すもの
8.
1手の人さし指、中指、又はくすり指を失ったもの
9.
1足の第1の足指を含み2以上の足指の用を廃したもの
10.
胸腹部臓器の機能に障害を残し、労務の遂行に相当な程度の支障かおるもの
331万円 20/100
第12級
1.
1眼の眼球に著しい調節機能障害又は運動障害を残すもの
2.
1眼のま潟たに著しい運動障害を残すもの
3.
7歯以上に対し歯科補綴を加えたもの
4.
1耳の耳殻の大部分を欠損したもの
5.
鎖骨、胸骨、ろく骨、けんこう骨又は骨盤骨に著しい変形を残すもの
6.
1上肢の3大関節中の1関節の機能に障害を残すもの
7.
1下肢の3大関節中の1関節の機能に障害を残すもの
8.
長管骨に変形を残すもの
9.
1手の小指を失ったもの
10.
1手の人さし指、中指又はくすり指の用を廃したもの
11.
1足の第2の足指を失ったもの、第2の足指を含み2の足指を失ったもの又は第3の足指以下の3の足指を失ったもの
12.
1足の第1の足指又は他の4の足指の用を廃したもの
13.
局部に頑固な神経症状を残すもの
14.
男子の外貌に著しい醜状を残すもの
15.
女子の外貌に醜状を残すもの
224万円 14/100
第13級
1.
1眼の視力が0.6以下になったもの
2.
正面以外を見た場合に複視の症状を残すもの
3.
1眼に半盲症、視野狭窄又は視野変状を残すもの
4.
両眼のまぶたの一部に欠損を残し又はまつげはげを残すもの
5.
5歯以上に対し歯科補綴を加えたもの
6.
1手の小指の用を廃したもの
7.
1手のおや指の指骨の一部を失ったもの
8.
1下肢を1センチメートル以上短縮したもの
9.
1足の第3の足指以下の1又は2の足指を失ったもの
10.
1足の第2の足指の用を廃したもの、第2の足指を含み2の足指の用を廃したもの又は第3の足指以下の3の足指の用を廃したもの
11.
胸腹部臓器の機能に障害を残すもの
139万円 9/100
第14級
1.
1眼のまぶたの一部に欠損を残し又はまつげはげを残すもの
2.
3歯以上に対し歯科補綴を加えたもの
3.
1耳の聴力が1メートル以上の距離では小声を解することができない程度になったもの
4.
上肢の露出面に手のひらの大きさの醜い痕を残すもの
5.
下肢の露出面に手のひらの大きさの醜い痕を残すもの
6.
1手の親指以外以外の手指の指骨の一部を失ったもの
7.
1手の親指以外の手指の遠位指節間関節を屈伸することができなくなったもの
8.
1足の第3の足指以下の1又は2の足指の用を廃しかもの
9.
局部に神経症状を残すもの
10.
男子の外貌に醜状を残すもの
75万円 5/100

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